モンシェリ CoCo

日本テレビ動画 1972年 (昭和47年)
スタジオTAKE   モンシェリCoCo

 原作 大和 和紀
   
少女フレンド 連載
にあわないって いわれても

女の子だもん

おしゃれが すきです

おなかペコペコでも

女の子だもん

レモンティーが すきです

あまり美人じゃないけれど

女の子だもん 恋する人に
モンシェリCoCoって

よばれたい
これは 

そんな女の子が夢をおいつづける

お話
  形式および制作予定スタッフ

○形式  週1回30分、オールカラー、

       アニメーションフィルム

○原作  大和 和紀

       講談社 「少女フレンド」 連載

○制作スタッフ プロデューサー 渡邊 清

          プランナー    吉沢 京夫

         ディレクター    岡迫 和之 

                    山田 政人 

                    腰 繁男

     シナリオ          斉藤 次郎  

                    吉原 幸栄

     作画監督         菊田 武

 コスチューム&キャラクターデザイン 

                    川村 都

○企画制作   東京テレビ動画株式会社

               主作品

             「赤き血のイレブン」

             「男ドアホウ甲子園」

             「男一匹ガキ大将」

             「夕焼け番長」

             「シートン動物記」
作品 モンシェリCoCo  魅力のポイント
午後 7時台のテレビから、少女達は遠ざかっているのではないか?.........
少女路線の企画として圧倒的にヒットした「アタックNo1」のような番組は今の処、各局共見当たりません。
そのほとんどが、男の子を対象にした企画であり、ファミリィ全体の企画と申せましょう。
小学校高学年層から、中学生、高校生の少女を中心に、幅広いファミリィを確保したい、
そんな願いをこめて企画されたのが、この「モンシェリCoCo」です。
 この作品には、夢多き少女達の、あこがれ、希望、愛、夢、理想、友情、涙、悲しみ、
そういった要素が沢山盛り込まれています。更に物語の展開は、日本と花の都パリです。
モチーフの一つにはファッションがふんだんに取り入れられています。
この作品は最近のテレビ番組には全く異色な、オリジナル企画と申せましょう。
少女達の胸の奥深く、じっくりとしみとおるような、母親達には、懐かしい自分の思い出が甦ってくるような、
そんな興味と関心をひき起こせる格調の高い作品であると確信致します。

(1)花の都パリが舞台
「私もきっとそのう行ってみる」
5年もお小遣いためればいけるんだわ」
少年少女にとって、もうパリは、何処かの夢の街ではありません。そのうち、きっと行けるパリを舞台に
ドラマが展開される楽しさ、時々、シャンゼリゼ大通りや、コンコルド広場、モンマルトルの地図などを画面に出し、
そこに、ディオールの店や、航空会社の事務所、コーヒー店の名前など書き入れたら、自分が今、
そこにいるようなさっかくをに彼等を引きずり込むことでしょう。世はあげて大変な外国旅行ブーム。
パリがドラマの舞台であることの魅力はある現実感をもって少年少女の胸にふくらみます。

(2)主人公は素性のわからない女の子
フランスと日本をまたにかけた”母もの”物語 

彼女のまわりの人達は時々ココの素性を気にします。
大金持ちの令嬢が家出でもしたのだろうか?
それとも、親の顔も見たことのない捨て子なのだろうか?
視聴者の興味はそこにひきつけられるのです。
作者、大和和紀は、ココ父をフランスの大繊維会社の社長に設定しています。
そして母は日本人で京都西陣の機屋の娘。二人は恋愛結婚で結ばれますが事情によって、
母は娘をフランスの夫のもとに置いて日本の実家に帰ってしまったのです。
話が進むにつれて、母を恋う娘と、娘の身を案ずる母との、ジーンと来る場面が多くなります。
彼女は母をさがしに、そして、日本の着物の生地を求めて、自分の血の半分の国、日本にやって来ます。
東京、京都、大阪、奈良を舞台にドラマは大きく展開します。
そう言う意味では、パリと東京、フランスと日本をまたにかけての母もの的ドラマになって行く要素を秘めています。
さらに「伝統たしきたり」の上にあぐらをかいている大人の世界へのココの華麗な抵抗はそのまま青春ドラマの
みずみずしさを余すこと無く表現しています。
(3) 二つの愛と恋
神学生ダニエルは、ココの幼友達、兄のように慕ってきた優しい人。
だがココの心は、激しい恋心に変わってしまったのです。だが、神に仕える身のダニエルとは結婚は許されません。
その痛む心と戦いながら。ココはパリで自分の道を切り開こうとしているのです。
一方、ダニエルに思いを寄せていると知りながら、密かにココを愛しているジェロームがいます。
彼は、ココの身を案じながら、山の写真を撮りに山を歩く若い写真家。
この恋心を秘めながら、それぞれの若い人生を生きる人の美しさが一層物語に色彩を加えます。
(4) 善玉(ココを大切に育てようとするシェリル)と悪玉(ココの才能を潰そうとするエル)の
    巧みな配置と追っかけのスリル
パリのファッション界に君臨するマダム・エルの手下には、三人の中年、老年の嫌らしい婆と何人かのギャングのような
連中がいます。彼等が常にココの後をつけココを台無しにしようとするのです。
それら善玉、悪玉が追いつ追われつの緊迫したドラマをくり展げます。
(5) ファションデザイナーは少女のあこがれ
講談社の調査によると、小学三年から中学三年迄の層の将来希望する職業は、圧倒的にファッションデザイナーと
なっっています。(以前はスチュワーデス)
(6) もてない女の子がココの親友
世の中の半分以上は、 もてない コンプレックスを持った並の女の子。
作者は、そう言う女の子の心をよく知っているのです。
(7) フランス語のカッコよさ
モンシェリ・ココ、ココ・シャルマン、ジェローム・ド・パルマン、ダニエルという名前パリ、リヨン、グルノーブルという地名
女の子達は、自分の日記に友人や恋人のことを書くとき、フランス名にして書くことが多いと言います。
現実をフィクションのようにとらえ、フィクションを現実のようにとらえ、フィクションを現実のように感じ取って、
夢見る女の子の特性といえましょう。
(8) 「ココのファションコーナー」の魅力
雑誌の中では「ココのチャームショップ」というような形でコラムをもうけ、例えば、「新宿、池袋、原宿、中野、
いろんな町で見かけた、にくいおしゃれの特長で〜す」と言って、服飾、アクセサリーについての種種なヒントを
載せています。楽しいコーナーです。テレビでもこういうコーナーをもうけて魅力を増すことも素敵でしょう。
以上、この作品の魅力の数々を並べてみましたが、要するに、少年少女達をブラウン管に引きつけるに必要な
あらゆる条件をすべて備えていると言っても過言ではないでしょう。恋あり、冒険あり、謎解きあり、追っかけのスリル
あり、大人の世界への挑戦あり、ジンジン胸に迫る 母もの あり、そしてこれら様々な要素を一本にまとめあげる
軸になっているのが 根性 なのです。
まさに、作品・モンシェリCoCoには視聴者をブラウン管に釘付けにする魅力の要素がフルにつまっています。
Top BACK            掲載の画像等の無断での複写転載を禁じます。             NEXT



SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送