大野ゆたか さんについて
 この当時 手塚 治虫はキャラクターは全て自分で書いた。だからたくさんの漫画を連載すると締め切りに間に合わなくなって、雑誌の編集者は、泊りがけで、原稿の上がるのを待った。
 虫プロ商事は池袋の電気店の2階にあった。COMという、月刊誌を出していた。手塚 治虫も連載をしていた。その仕事を上げるために、7階に秘密の部屋があった。知っているのは、ごく1部のものであった。
 手塚治虫の漫画全集が単行本で出版する事になり、忙しい中、原稿の修正の仕事も入って、忙しいのを通り越して殺人的なスケジュールになってしまった。修正でも手塚治虫はキャラクターの顔は絶対に他の人には入れさせなかった、つまり修正するにしても、ベテランのアシスタントがペンを入れるのは、体までで、首から上が書いてない原稿が上がってたまっていった。
 いくら全集で発行日が決まっていないからといっても、限度があり、その限度をとうに過ぎてしまっていた。そこで手塚治虫以外で、キャラクターを書いてもらえる人を手塚治虫が探した。そして選ばれたのが。大野ゆたかであった。虫プロ商事の7階に泊り込んでの仕事を彼は手塚治虫のチェックを受けながら見事こなしていった。ほとんど手塚治虫からはクレームが出なかった。
そんな人がいた事にひどく驚いたことを覚えている。
戻る
このサイト内は、許可なくコピーすること、他のサイトや出版物で公開または直接リンクすることを禁止いたします。
日本テレアニマ
Copyright (C) 2005 NipponTeleAnima . All Rights Reserved.


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送